キンカ堂跡地


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キンカ堂(昭産上尾ビル)の解体から既に随分経ちました。
キンカ堂上尾店の変遷を調べられる範囲でたどってみますと、昭和45年11月に開店、平成13年7月にB、C館閉鎖、解体で店舗面積8,833平方メートルから4,584平方メートルに縮小、平成22年2月にキンカ堂の経営破綻、6月にはその他のテナントも撤退し、解体、そして更地となりました。
噂によれば跡地はとりあえず駐車場として利用されるということでしたが、果たしてどうなっているのか、現況を改めて確認して参りました。


南側ソフィア上尾前から、動きがありそうな気配は何も感じられません


地面はこのような状態


東側ショーサンプラザ前から、キンカ堂前商店街の名称はショーサン通り商店街へと変更、奥の駐車場はタイムズ上尾西


西側谷津観音通りから、この位置からでは跡地部分はほとんど見えません

タイムズ上尾西口の案内ページ
http://times-info.net/map/parkdetails/BUK0012453.html
上の写真より少し南で撮影された小さな画像には在りし日のキンカ堂が写っています。

地図でお分かり頂けると思いますが、今回更地化された土地とタイムズ上尾西口として活用されている土地を合わせれば、南側の立体駐車場部分を除いたショーサンプラザの建築面積に匹敵します。
よって、大正製薬跡ではなく、駅前の言うならば“昭和産業跡”こそ大規模SCの立地にふさわしいという意見が出てくるのも理解できます。

しかし周辺で当てにできる道路となると、東西方向の上尾平方線、南北方向の西宮下中妻線(並木通り)の上尾平方線以北のみと言っても過言ではないのが現実です。
それ以外はセンターラインも歩道もなく交通が輻輳しているものや、一方通行のものが多く、高崎線を越えての移動ルートも嘆きたくなるようなものしかありません。
現状でさえ貧弱なこれら道路網を踏まえれば、この場所での大規模SC開店は間違いなく駅西口側の交通を麻痺させてしまうことでしょう。

もったいない話だとは思いますが、相応に交通インフラが整っている状態でない以上、あまりにデメリットが大きい立地だと言わざるを得ません。
土地所有者の昭和産業や市が将来図をどのように描いているのかは分かりませんが、せめて開発は一体的に行ってもらいたいものです。
これについては心配するようなものではないと思いますが。