上尾道路未成区間(江川〜川田谷地区)

上尾道路未成区間で最後に残った、江川から川田谷(狐塚)交差点までをお伝えします。


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例によって緑矢印から北西方向へと進みます。
また、二枚組の写真は上が宮前IC方向、下が桶川北本IC方向であるのも同様です。
今回は少し寄り道をして、上尾道路の事業に多かれ少なかれ関わっていると思われるものも取り上げていきます。

前回は江川の左岸に到達して終了しましたが、すぐ先に見える対岸へは上流側、下流側ともに2kmほど迂回しなければなりません。
ということで、分かりやすい下流側から対岸へ向かいます。


江川の最下流部、この先は樋管を経て荒川に注いでいます


江川改修工事(予想図)看板、樋管を含め江川下流部の流下能力は不足しており、領家工業団地や県道12号と57号の滝の宮交差点周辺ではたびたび建物の浸水や道路の冠水に見舞われておりますが、河川改修を筆頭とする水害対策については上尾道路の整備とも連動していると思われます


江川河畔から南方向、上を走る道路は上尾から川島、東松山方面への抜け道になっており、大型車を含め交通量が多いものの、ちょうどこの場所にセンターラインすらない狭隘部があって通過に気を使うのですが、ご覧の通り大規模工事なしの拡幅は不可能で、上尾道路の開通効果が如実に現れるであろう区間です




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江川右岸側の予定地、会議の議事内容から判断すると、開通の目途が全く立っていないように思えます
第9回「上尾道路(江川地区)環境保全対策検討会議(H 23.2.8)」議事概要
http://www.ktr.mlit.go.jp/oomiya/02sigoto/17/pdf/dai9kaigijigaiyou.pdf




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一気に約600m進んだ地点、急遽探索ルートの変更を強いられたために予定地のトレースが不十分になってしまいましたが、この南側には明確に予定地だと判別できるものは見えなかったように思います




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上記の約200m先、宮前方には最近取り壊されたように見える戸建跡、桶川北本方は予定地に墓地が残っています




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さらに約200m先、木徳神糧桶川工場入口前から、この先300mほどの予定地は現道敷とほぼ重なっています




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さらに約150m先、桶川北本方は用地の確保ができておりません




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さらに約350m先、宮前方右奥は桶川西高、桶川北本方はほとんど確保されているようですが…


宮前方はアングルを少し左にするとこのような状態




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さらに約200m先、宮前方は全て確保されている訳ではないようですが、桶川北本方はほぼ確保済み、あと約200mで川田谷(狐塚)交差点に到達します



川田谷(狐塚)交差点から宮前方面を望む、最近は特に動きがないようです




交差点北側では側道と歩道の整備中でした



交差点を挟んで県道12号川越栗橋線の東西両側、川田谷(狐塚)〜桶川高校入口交差点間の四車線化は平成24年度に完了予定

未成区間のうち北側の2/3をたどってきましたが、やはり南北両端に近い場所ほど用地の確保が進んでいる一方、中間の特に江川周辺については環境調査による変化を除き、この大規模事業とは無縁な従前からのありふれた日常風景がそのまま保たれています。
目で見る限りでは、今後も事業の順調な進捗は困難だという印象を受けました。